中学一年の漢字学習入門に当たり、高坂(こうさか)忠義先生がすばらしい研究授業を
                   なさいました。そのときの先生の教材を基に、詳しい説明なしでもわかるように少し内容
                   をデフォルメさせていただき、掲載いたしました。

                   

漢字の成り立ち

                                     

 漢字の成り立ちについては、古くから次のように六つに分けています。4種類の造字法2種類の
使用法です。これを「六書(りくしょ)」とよびます。ここでは造字法の4種類を取り上げます。

:「六書」は、中国後漢(ごかん)の許慎(きょしん・30ー124?)によって書かれた中国最古の字典(じてん)である「説文解字(せつもんかいじ)」の序文に書かれています。
  造  字  法
@ 象形文字(しょうけいもじ)  約4%
A 指事文字(しじもじ)      約1.5%
B 会意文字(かいいもじ)    約13%
C 形声文字(けいせいもじ) 約81.5%
使  用  法
D 転注文字(てんちゅうもじ)=本来持っている意味を発展させて、それと関連のある、別の意味に転用する方法。
 
【例】(らく)=本来は弦楽器(げんがっき)を引く意味の「楽(がく)」。それを聞いてい
           るとたのしいという意味に転用された。
E 仮借文字(かしゃくもじ)=本来持っている意味に関係なく、その字の「音(おん)」だけを借りて、別の意味を表す方法。外来語の表記などに用いる。万葉仮名(まんようがな)もこれにはいる。
 
【例】亜米利加(アメリカ)

はじめに