陳述の副詞      一覧

陳 述 の 副 詞 呼応する主な語 口 語 訳 用     例








い   さ
さあ 〜 ない  いさ知らず。
い ま だ
まだ 〜 ない  未だ来たらず。(漢文用法)
よ   も
じ(打消推量) まさか 〜 ないだろう  よも行かじ。
あ へ て

じ・ まじ
進んで 〜 しない
少しも 〜 ないだろう
 あへて立ち出でず。 

ず・じ・まじ 〜  できない
※形容詞の場合
〜 であるとはいえない
 え入らず。
 えうるはしからず。
さ ら に
ず(じ、まじ)
な し
決して 〜 ない(だろう)
まったく
 さらに許さず。
た え て
(絶)          


な し
少しも 〜 ない
まったく
 たえて桜のなかりせば 
つ   ゆ
少しも 〜 ない  つゆ眠られず。
を さ を さ
ず(まじ) 容易には(なかなか)〜ない  をさをさ劣るまじ。
さ な が ら
 
まったく 〜 ない  さながら心にあらず。
お ほ か た
ず(じ、まじ) 少しも 〜 ない(だろう)  水車おほかた廻らざりけり。
か な ら ず
ず(じ、まじ) 必ずしも〜ない  心ばせ必ず重からぬまじりて



〜 しないでくれ  な走りそ。(走らないでくれ)
ゆ め ゆ め
ゆ め
 
決して 〜 するな  ゆめ忘るるな。





 
お そ ら く
きっと 〜 だろう  おそらく行かむ。
 け だ し
(蓋)          

たぶん 〜 だろう
もしかしたら
 けだし鳴かむ。
さ だ め て
きっと 〜 だろう  さだめて逃げ去らむ。
む  べ
ら む
なるほど〜のだろう
いかにも〜 だろう
 むべ山風を嵐といふらむ。 
いかばかり
ら む
(まし、む)
どれほど〜 だろう   いかばかりうれしかるらむ。 






疑問・反語]→ 活用語は連体形で結ぶ

 い か が む・べき 等 どのように〜か(様子)   いかがあるべき。
 い か で 
 
@らむ・けむ等
Aむ・(ばや)
(意思の語)
どうして〜か (手段・原因)
なんとかして 〜 よう
(手段を求め願う)
  いかで知りけむ。
  いかで知らせむ。
 
 い か に 
 
@ か・や
(様子を問う)
Aむ・らむ 等
(様子を推測)
B ぞ   等
(理由を疑う)
C ぞや  等
(感動を表す)
どのように 〜 か

どんなにか 〜 だろう

なぜ 〜 か

なんとまあ 〜 ことよ
 
 いかに散れとか風の吹くらむ

 いかにあはれもなからむ。

 いかにかく言ふぞ。

 いかに興あるものぞや。
 
 な ど か   ぬ 等(打消) どうして〜ないのか  などか時鳥の鳴かぬ。





 
 い か が 
 


ま じ き 
どうして〜うか、
  (いやしないだろう)
どうして〜ないことがあろ
うか、(いやあるだろう)
 いかがせむ(どうしようか、
  いやどうにもならない)
 いかがあるまじき。
 
い か で か
  いかでかは

 
む・らむ・けむ  どうして〜しようか、
     (いやしない)
 いかでか覚え語らむ。
 いかでかは思ひ寄りけむ。
いづくんぞ
 (漢文用法)

 
や  どうして〜か、
  (いやないだろう)
 いづくんぞ書を読まざるや。
 
な   ど
 な ど か

 
む ・ べき
 
どうして〜だろうか、
  (いやないだろう)
 などさ思すべき。
 などか生きざらむ。

願 は く は 
 
む(意思)
 たし(願望) 
願うことは〜 しよう
       したい 
 願はくは花の下にて春死なむ 




も   し
ば(順接仮定) もし 〜 ならば  もし知りたらば、
た と ひ
ば(順接仮定)
とも(逆接)
もし  〜 ならば
たとえ 〜 ても
 たとひ知らば、必ず行かむ。
 たとひ苦しくとも果たさむ。
い か に 
 と も
(逆接仮定)
かりに 〜 であっても
どんなに
 いかに仲良くとも、難し。 
よ し(や)
 
 と も かりに 〜 ても  よしや浪寄すとも、越さじ。

あ た か も
さ な が ら 

 
ごとし   まるで 〜 ようだ   あたかも五条の橋のごとし。 
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